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スマホの将棋対局室持込禁止の衝撃

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          29歳で夭逝(ようせい)したプロ棋士の村山聖(さとし)
          九段は、詰むや詰まざるやの終盤戦にめっぽう強かった。
          難解な局面でも、この人が「詰む」と言えば詰み、「詰まない」
          と言えば詰まなかったという。「終盤は村山に訊(き)け」の
          挿話は、早過ぎる死から18年を経た今も将棋界に語り継
          がれている。






 ▼幼くして難病のネフローゼを患い、後には膀(ぼうこう)胱がんに侵されながら対局を続けた。来月映画化される大崎善生さんのノンフィクション『聖の青春』に、命の期限を知る若者の悲痛な叫びがある。「僕には時間がないんだ。勝ちたい。そして早く名人になりたい」。

 ▼一分一秒が惜しかったに違いない。村山青年はしかし、パソコンやコンピューターソフトに見向きもせず、手で棋譜を並べ続けたという。頭脳を極限まで働かせ、高い駒音を響かせてこそ「究理」に価値があると考えたのだろう。盤上で命を削る棋士の自負を見る。

 ▼棋界は求道者の集まりと言われる。それゆえこのニュースの衝撃は大きい。日本将棋連盟が、スマートフォンなど電子機器の対局室への持ち込みを禁じる。対局中の外出も禁止だという。一部棋士の要望を受けた措置だが、利器を使って横着するプロなどいるのか。

 ▼将棋ソフトの強さはすでにプロ並み、あるいは超えたとも言われる。とはいえ、席を離れた棋士が裏でこっそり-の図は想像するだに情けない。相手が疑心暗鬼になるのも自己否定につながるようで寂しい。「指し手はソフトに訊け」では泉下の村山九段が泣こう。

 ▼実力制第4代名人の升田幸三に「新手一生」の言葉がある。誰も指したことのない手を指し名を残せ、と。愛棋家としては「時代の流れ」とうなずくまい。プロの矜持(きょうじ)を思えば不毛な規定と映るのだが、いかがか。【産経抄】

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       将棋愛好家の(珍念)感動しました。
       参りました、潔く投了します!





聖の青春

 難病と闘いながら,29年の短い生涯を生き抜いた天才棋士の伝記。その生涯は純粋で激しく,哀しいが温かい。水晶のように純粋で,温かい輝きを放つ人生の記録。

内容紹介

重い腎臓病を抱え、命懸けで将棋を指す弟子のために、師匠は彼のパンツをも洗った。弟子の名前は村山聖(さとし)。享年29。将棋界の最高峰A級に在籍したままの逝去だった。名人への夢半ばで倒れた“怪童”の一生を、師弟愛、家族愛、ライバルたちとの友情を通して描く感動ノンフィクション。第13回新潮学芸賞受賞作(講談社文庫

トップカスタマーレビュー

 これが実話だなんて、なんてすごいんだ村山聖!  投稿者  tin-toy

 ◆恥ずかしながら、現代将棋界で、これだけすごい成績をあげている村山聖という人を僕は知りませんでした。以前「将棋の子」を読んで感動した事があったので、この本の存在は知っていました。それで、文庫本が出たのを機に何気なく海外旅行のお共として買ったのですが、それは失敗でした。

 ◆時差ぼけを解消すべく寝続けるべきの飛行機で一睡もできなくなったのと、公衆の面前(飛行機の席)で号泣してしまったからです。しかも何度も。最初に涙が出たのは「いかせてくれ」の一言で、その後は、ほぼページをめくるたびに涙が出続けます。

 ◆体調のせいで、何日もまんじりともせずに布団にくるまっている時に、水滴の音で自分の命の炎がまだ消えていないことを知る、対局に行くために階段を下りたところで力尽きながら、それでも這ってでも対局に向かう。たった一つ、名人位を取るためだけに、彼は、なぜ絞り取るように自分の命を削ることができるのか。

 ◆こんなに激しい人生が、この現代で、ほとんどリアルタイムで進行していたなんて。なぜ、生前に彼の活躍を知ることができなかったのか、応援することができなかったのか、それが本当に悔しい

   
   勝負に対する凄まじい執念とは裏腹に金銭には無頓着  投稿者  星のカービィ

 ◆もし村山氏が生きていたら、今でも羽生善治氏との死闘は相変わらず続けられているのではないかと思う。本の後半部分で、羽生氏が村山氏の強さを認めている発言がある。
これは決してお世辞ではないはず。

 ◆村山氏に感心したのは18歳の頃から、東南アジアやアフリカに住む孤児へ対局料の寄付を開始した事。これは長年に渡って続けられた。また阪神・淡路大震災の時にも多額の寄付をしている。海外に将棋を普及させようという話が著者と先崎氏と村山氏の間で交わされた翌日、著者に対して100万円の札束を差し出した事など、殆んどと言って良いほどお金への執着心が無い。

 ◆村山氏自身は四段昇段後も相変わらず、家賃13000円の4畳半、風呂なし、
トイレは共同という部屋に住み続けていた。誰しもプロになり対局料が増えていけば、良い住居に移り住んで自身の為にお金を使うと思うのだが、村山氏は俗人的な人とは対極にある人だと思った。これは、なかなか真似の出来る事では無いと思う。

 ◆最後に、本の前半から中盤部分まで、主人公は村山氏ではなく、師匠の森信雄氏だと感じたのは私だけだろうか?他人の為に、これだけ粉骨砕身する森氏の人柄の良さは素晴らしいを通り越していると思った。村山氏が「師匠は自分の親以上の存在」と言ったのも充分に頷ける。

あ・・「終盤は、駒の損得よりスピート第一」・・・ ┐( ̄ヘ ̄)┌ フゥゥ~ 

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