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読書

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 盛岡駅ビルの書店が、ある文庫本を書名も著者名も見えないよう紙で覆い隠して並べたところ、8月だけで720冊が売れた。通常の月間ベストワンの5倍だという

▼「文庫X」と銘打った大胆な売り方は、書名だけでは手に取ってもらえないのでは、と考えた上での工夫だった。覆った紙には「心が動かされない人はいない、と固く信じています」などと書店員が熱い思いをびっしりと書き込んでいる

▼同じ売り方は全国に広まっている。その一つ、横手市の金喜(かねき)書店は「あなたはタイトルも中身も見ずに本を買う勇気がありますか」の貼り紙で挑発する。「外れ」だとしても810円だし…。包みを開けるドキドキ感は、まるで福袋だ

▼よく似た「覆面文庫本」の試みをブック・コーディネーターの内沼晋太郎さんが「本の逆襲」(朝日出版社)で紹介していた。中身が見えないよう本を紙で包み、その本から一節を引用して包み紙に書く。客は一節のみで買うか買わないか決める

▼ネット通販のレビュー(批評)を参考に本を買えば大きな外れはない。だが「本と人との偶然の出会い」(内沼さん)の可能性や喜びは、文庫Xや覆面文庫本の方が大きいのではないだろうか

ところで文庫Xの中身はどの書店も同じ。独自の覆面本を売り出してみてはいかがでしょうか、と金喜書店社長の和泉正之さん(55)に水を向けると「書店主の目利きが問われますね」。こちらとしては真剣勝負に臨む覚悟はできている。 【北斗星】

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   ふと、脳裏に「読書の鎖」が思い浮かぶ!

 児童文学研究家の松岡享子さんが「読書の鎖」という言葉を紹介している。
 名付けたのは、米イーノック・プラット公共図書館で働いていた時の館長だという





◆ある人が、読んだ本から大きな影響を受け、何かを成し遂げる。その記録をまた別の人が読み、新たな行動に駆り立てられる。「読書の鎖」とは、そうしたつながりを指す

◆公民権運動を主導したキング博士は、インドのガンジーの著作から、自身の使命を果たす方法を見いだした。そのガンジーは、米国の哲人ソローの『市民の反抗』に示唆を得た。さらにソローは、インドの聖典『バガヴァッド・ギーター』に影響を受けた。”ここに、人を変え、歴史を変える活字の力を見ることができる”と、館長は述べたという。

◆書物は人に、物事の真理を教え、進むべき道を示す。活字のもつ偉大な力を、池田名誉会長は折に触れて若き友に訴えてきた。東京創価小学校の第1回入学式に寄せたメッセージで”読書は、皆さんを、いまだかつて知らない広々とした世界へ案内してくれる”と呼び掛けている


斯く言う(珍念)・・・『論語読みの論語知らず』  モジモジ(。_。*)))

「本の逆襲」 商品の説明 内容紹介

 出版業界の未来は暗いかもしれないが、本の未来は明るい。
本はインターネットもスマホもSNSもイベントも、すべてのコンテンツとコミュニケーションを飲み込んで、その形を拡張していく。「本と人との出会い」を作る型破りなプロジェクトを次々と立ち上げ、話題の新刊書店、下北沢「B&B」でメディアとしての本屋を実験する若きブック・コーディネーターが、新しい本の可能性を指し示す。

 形が見えないからこそ、明日の本も本屋も面白い。「これからのアイデア」をコンパクトに提供するブックシリーズ第10弾。画期的なブックデザインはグルーヴィジョンズ。

トップカスタマーレビュー

本屋の本懐  投稿者  SO-C 
 
書かれているのは、「本」や「本屋」のこれからについて。タイトルどおり、本好きとしては勇気づけられるこれからが示されていた。『本屋は死なない』が、勇ましいタイトルとは裏腹に悲観的な内容だったのとは対称的 (余談だけれど、筆者は『本屋は死なない』でインタビューを受けていて、本書でもそのときのことが触れられている)。

「本」についても「本屋」について多様なあり方を肯定している。「本屋」について言うなら、個人の書評ブログも、立派な「本屋」のあり方だそうだ。というわけで、俺も「本屋」だ!と言ってしまってもいいかもしれない。

内沼晋太郎にしか書けない一冊  投稿者  岡本真

まず共感したのは、「評論家やジャーナリストではなく一プレイヤーの視点から、主に自分のプロジェクトを通じて考えたこと」を起点に本が書かれていること。numabooksやB&Bといった新旧の取り組みを通じて、内沼さんがある意味でもがいてきたことがバックボーンあるだけに、ありきたいりの業界本と明らかに一線を画しているように思う。

また、大いに刺激を受けたのは、やはり本書の骨子でもあろうと思われる「これからの本について考えるために」の10のポイントだ。これは自分でも書きだしてみる必要があることを痛感する。読者の方々も、内沼さんの考えを受け止めるだけでなく、自分にとってのポイントを書きだしてみるとよいのではないだろうか。

そして、巻末で語られる本書のタイトルへのこだわりがいい。内沼さんの男前っぷりを感じます。そして、この言葉が空虚に響かないのは、冒頭に書いたように、この本の土台であり、根本には、内沼さんの長年の実践があるから。このような素晴らしい友人と同じ時代を生きていることを喜びつつ、こちらも奮起しなくてはと思わせる一冊でした。

電子書籍語りブームがまだまだ続きますが、しかし、本当に「本」のことを見据えて、この内容を書けるのは内沼晋太郎だけでしょうね

目からウロコの本の社会学   投稿者  上野彦牛 

日々のニュースなどで出版の世界が難しいことになっているのは知っている。事実、30年前と比べると本屋の様子がだいぶ変わった。ふらりと立ち寄って時間をつぶすのに最高の場所だったのに、最近の本屋はなかなかそういう気にさせてくれない。けれど、本書で紹介されているような本屋の存在を知らなかった。周りの人も巻き込んでこんなふうに本を楽しむ方法を知らなかった。案外面白いことになってきたのですね。

いや、正確に言うと著者は面白いことをやっている、ということだけど。でも、こういう人が刺激となって、本を取り巻く世界が面白くなるといいですね。ネットで買えるようになり、欲しい本を手に入れるのは昔よりもずっと便利になったけど、反比例するように町の本屋がつまらなくなってきたので(代官山の蔦屋だけが面白くてもどうしようもない)、本書で目からウロコが落ちました。近所にこんな本屋があればいいのに 。(*^ー゚)bグッジョブ!!

 

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