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葬儀で聴いたあの曲この歌

Ongaku1
        グリーンスリーブスの楽譜

 ▼お盆が終わってから、何人かが新盆を迎えたことに気付き、その顔を思い浮かべた。すると、世話になった人との「別れの曲」が心の中にしんみりと流れ、最初のフレーズを口ずさんだ。

 ▼彼の葬儀の会場に着席すると、聞き覚えのあるメロディーが式が始まるまで音量低くかかっていた。式が終わって、遺族が焼香した人々を見送る準備が整うまでの間も同じ曲。「グリーンスリーヴス」であった。

 ▼そのイングランドの伝統的な民謡は、クラシック音楽として演奏され、また欧米はじめ日本人の多くの歌手が歌い、映画音楽にも使われ、広く聴かれている。彼の葬儀になぜ?。長い付き合いの中で「グリーンスリーヴス」の話は出なかったし、失礼ながら外国の古い曲と彼のイメージがつながらなかった。

 ▼奥さんによると、彼は「グリーンスリーヴス」のさまざまなパターンの演奏を1枚にしたCDを持っており、生前、冗談交じりに「葬式のときはこの曲を流して」と話していたという。ゆっくりと沁(し)みてくる旋律や美しい歌声に深く安らぎ、旅したことのない国の歴史や風景に思いを寄せたのかもしれない。

 ▼あるいはCDに添付された歌詞の和訳に感情移入したのだろうか。「愛する喜び/別れの悲しみ/輝いたあの日/帰らないしあわせよ/グリーンスリーヴス/思い出…」(海野洋司訳)。

 ▼去年亡くなった先輩の葬儀でも式の前と後に、音楽が流れていた。シンガーソングライターのさだまさしの「Birhday(バースデイ)」、NHKテレビの「鶴瓶の家族に乾杯」のオープニングテーマ曲。「一番好きだった歌」と紹介された。

 ▼「幸せをありがとう/ぬくもり届きました/なによりあなたが元気でよかった/宝物をありがとう/思い出届きました…」しばらく前に亡くなった知人の葬儀・法要の後の御斎(おとき)。「父が好きだった曲です。聴いてください」と長女が話すと、吉田拓郎らの歌が続いた。

 ▼故人の愛したあの曲、この歌で、その人の知らなかった一面を知り、在りし日を思い出す。音楽の力だ。自分に、あなたに、あるだろうか。 【複眼鏡】

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      このコラム 『言い得て妙』・・・・。

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