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むのたけじさん

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                ジャーナリストのむのたけじさんは九十歳をすぎて
                「死ぬ練習」をしていたという。人は生まれた時は
                「おめでとう」と祝われる。ならば死もそうあるべし











▼みんなに笑って「おめでとう」と見送ってもらえるようにと取り組んだのが、「笑いながら死ぬ練習」だ。『日本で100年、生きてきて』(朝日新書)でユーモアたっぷりに語っている

▼<でも、息をひきとるのと笑いは一緒になりにくいね。難しい。だけど私の死に顔を見た子どもたちに「おやじちっとも笑ってないじゃないか。このくそじじい」と言われたくないもんだから、練習を続けているの>

▼そんなむのさんが胸に刻んでいたのは、無数の、あまりに無残な死だった。戦中、新聞記者として戦地や空襲で丸焼けになった街や人々の死を目に焼き付けたが、言論統制と報道機関の自主規制で、実態を伝えられなかった

▼終戦と同時に「負け戦を勝ち戦と書いたけじめをつける」と新聞社を辞め、自ら小さな週刊新聞を創刊して、戦争を繰り返さないための言論活動を続けてきた。百歳になり、お祝いの会を開こうという申し出が相次いだときも、「戦争を二度と起こさぬような世の中にする」という一番の願いを実現できていないから、と断ったという

▼そのむのさんが、百一歳で逝った。皆が安らかな最期を迎えるために、たたかい続けての旅立ちである。【中日春秋】

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Maku


        斯く言う、珍念・・(ぴんぴん・ころり)
        100歳をめざし今世の幕を閉じたい!





『日本で100年、生きてきて』 商品の説明 内容紹介

 終戦の日に戦争報道の責任を果たすため朝日新聞を退社、 秋田で週刊新聞「たいまつ」を創刊し社会の矛盾や不正を訴えつづけてきた著者。今年100歳を迎えた。あの戦争の実態を語り継ぎ、原発や教育などあらゆる問題を庶民視点で考えぬき、100年にわたる人生の喜び、生きる上で大切なことは何かを語りつくす

トップカスタマーレビュー

70歳より80歳、80歳より90歳のほうが頭良くなってきた。  投稿者  呆け天   

 ☆朝日新聞東北六県に配信されている、むのたけじの連載「再思三考」(2009~2015年)を一冊にしたもの。とても読みやすい。語っていることはあいかわらずラディカルだが、語りかたがやわらかい。悟りすましたりせず、そこの若いの、一緒に考えようぜ、というスタンス。100歳にしてこういうみずみずしい語りが可能なんだと驚かされる。

 ☆なにしろ「おれなんか70歳より80歳、80歳より90歳と、ますます頭よくなってきたもの」というのだからおそれいる。笑いをとろうとして言っているのではなく、本気でいっているところがすごい。決断の人だ。

 ☆「私は敗戦の日に朝日新聞をやめた。『負け戦』を『勝ち戦』とウソの記事を書いて読者に届けてきた責任を取らなければならないと思ったからです。」故郷の秋田県横手市帰って、1948年からたった一人の新聞『たいまつ』を創刊する。1978年に、30年間・780号まで続けた『たいまつ』を、とつぜん休刊。

 ☆「30年続けてきて、現実に日本社会を変える力が欠けているのではないかという疑問が高まった」として、781号の原稿を印刷所に届けなかった。(2015年8月13日、朝日新聞デジタル版)むのは「アラブの春」や、金曜夜の国会前デモを、人類史上初めての試みと絶賛する。特別なリーダー、特定のグループが引っぱているのではなく、個人が声をあげてつながっていく運動スタイルに、強く共感する。

 ☆「人類の歴史が折り返し点にきているんだ。…いよいよ新しい人類史のはじまりですよ」とまで昂揚する100歳老。「新しい人類史のはじまり」を説く大先輩に、遠く、隅っこのほうから、小さな声で、乾杯。

死ぬ時 そこが生涯のてっぺん   投稿者 ロビーナ

 ☆「本当のオリンピックなら、人類の旗を1本作って世界各国の選手が振り回すのがいいと思っている」。むのさんの言葉はとてもわかりやすく、100歳を超えても平和への熱情と「希望は絶望のど真ん中に」という信念がほとばしって、明るかった。終戦の日、自身の戦争責任をとって、朝日新聞記者を辞した。

 ☆「戦中の新聞社であからさまな検閲や弾圧など見なかった。権力と問題を起こすまいと、自分たちの原稿に自分たちで検閲を加える。検閲よりはるかに有害だった」。「人類史を1日にたとえれば戦争が始まったのは23時58分58秒から。それ以前はずっと戦争などなかった。全人類が本気になれば、戦争は必ず絶滅できる」

 ☆反骨のジャーナリスト、と言われると「反骨はジャーナリズムの基本性質だ」。老いと死に対しても、悲壮感が全くなかった。90歳を過ぎても自転車に乗り、「1日長く生きれば1日何か感じられる。老いをくよくよ嘆かず、人生を楽しもう」「70歳より80歳、80歳より90歳と、ますます頭よくなって、いい仕事ができるようになった」

 ☆「死ぬ時そこが生涯のてっぺん」強い意志があれば、脳と心は年々進化し、年々よりみずみずしくなる。なんと大きな救いだろう。「おかしいと思ったら、まず我々がわいわいがやがや騒げばいいのよ。それしかできないし、それが一番有効な意思表示なんだ。おかしいと思ったら、騒ぎ続けましょう」

 自分なりに、むのさんの伝言を引き継いで「死ぬ時そこが生涯のてっぺん」と、笑って旅立ちたい。

これ以上は『蛇足』・・・・ r(^ω^*)))

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