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駐在さん

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 小さな記事が目に留まった。駐在所の警官が住民宅へ強盗に入ったという青森県の事件だ。
18日朝刊の片隅で見た



▼地元紙などの情報も含めると、事件はこんなふうだ。八戸市の漁師宅に早朝、男が入り込んだ。夫に包丁を突きつけ金を求める。妻が変装に気づいた。「駐在さんだ」。以前この家へ巡回に来たことがあり、顔見知りだったという

▼男が言った。「もう死ぬしかない」「オンラインカジノで何百万円も借金がある」。夫婦は励ました。「まだ若いのに、死ぬことはない」。1時間ほど人生相談にのっていると、男は謝った。夫婦は警察には届けず、男をそのまま帰した。夫は66歳、男は25歳という

▼ギャンブルで負けたあげく、警官なのに包丁を向ける。突き出されて当然だ。それでも夫婦は若さを信じ、将来を案じた。この心根がいい。だが男には通じなかった。1週間ほど後、別の罪を犯した容疑で逮捕される。この愚かさは切ない

▼思い出すせりふがある。「絶望するには、いい人が多すぎる。希望を持つには、悪いやつが多すぎる」。故・井上ひさしさんが、作家・小林多喜二にそう語らせた(「組曲虐殺」)

▼世界を見渡せば心配の種は尽きず、喜びもそれなりにはある。人間はだめだ、とため息をつき、人っていいな、と口元を緩める。振り子に揺れるのが人生か。ひとまず今は「人っていいな」の方に心を寄せてみる。【卓上四季】

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Hasiru_2


    珍念のコメントは『支離滅裂』

    お笑い下され~い!













「組曲虐殺」商品説明

 「……絶望するには、いい人が多すぎる。希望を持つには、悪いやつが多すぎる」この国のありようを憂い、虐げられた人々のために、『蟹工船』や『党生活者』などの傑作を発表し、ペンを武器に国家権力に闘いを挑んだプロレタリア作家・小林多喜二。29歳という、その早すぎる死までの波乱の数年間を描く評伝劇。多喜二、その姉、故郷に残した恋人、偽装夫婦となる女同志、執拗に追跡する特高刑事……

 笑いと涙のなかに、登場人物たちそれぞれが胸に抱える苦しみや夢が浮かび上がる。官憲によって虐殺された多喜二の死の先に見えたものは何か? 格差と閉塞感にあえぐ現在の私たちは、「あとにつづくものを信じて走れ」と叫ぶ多喜二の理想を忘れてはいないか? 井上ひさし最期の戯曲にして未来へのメッセージに満ちた傑作。

これ以上は『蛇足』・・・モジモジ(。_。*)))

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