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天変地異が暴く人間の業 

 

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          凍えそうだった。もう、死ぬのかな。当時9歳だった
          岡田夏音(なつね)さんは、覚悟したそうだ。北海道
          湧別(ゆうべつ)町で平成25年3月、父の幹男さんが
          運転する軽トラックは吹き荒れる暴風雪のために立ち
          往生した。2人は歩いて自宅近くの倉庫にたどりついた
          ものの、中に入れない。




 ▼その時、聞き覚えのあるメロディーが、耳に入ってきた。「なっちゃんはね…」。童謡「サッちゃん」の替え歌である。幹男さんは2回歌ってから、「夏音起きろ」とつぶやく。そのまま、抱きかかえるように倒れ込んできた。幹男さんは愛娘(まなむすめ)を10時間以上温めて守り抜き、自らは力尽きた。

 ▼イタリア中部で発生した地震では、300人近い死者が出ている。9歳のジュリア・リナルドさんと4歳の妹のジョルジャちゃんは、崩壊した家のがれきの下敷きになった。約16時間後、救助隊員が姉妹を発見したとき、ジュリアさんは、妹をかばうように抱きしめたまま息絶えていた。ジョルジャちゃんは姉の作った空間のおかげで呼吸が続けられ、助かったらしい。ジュリアさんは、どんな言葉で妹を励ましたのだろうか。

 ▼8年前に中国で起きた四川大地震では、学校の校舎の倒壊が相次ぎ、多くの子供たちが下敷きになって亡くなった。必要な鉄筋を省いてもろくなった、「おから工事」と呼ばれる手抜き工事が原因だった。

 ▼今回のイタリアの地震でも、倒壊した建物について手抜き工事の疑いが浮上し、地元検察当局が捜査に乗り出した。建築費を浮かすために、セメントに混ぜる砂を通常より多く使っていた可能性がある。

 ▼自らを犠牲にして妹を救った少女と、不正建築で私腹を肥やした悪党たち。無慈悲な天変地異は、人間の心の美しさと醜さの両方を露(あら)わにする。【産経抄】


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       人間は誰でも『生老病死』は免れないと釈迦は綴る。
       でも、天の采配は余りにも無常。言葉もありません!
       災害で、亡くなられた方々のご冥福をお祈りします。

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