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言葉 〆(._.)メモメモ

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     政治家     故・桂米朝さん

 日本人はスピーチや討論が下手だとよくいわれる。ことに昨今の政治家は、勉強はそこそこできるのに、「正義」で相手をやりこめようと勢い込みすぎるあまり、言葉ばかりが激しくなって聴衆の胸になかなか響かない。

 ▼昨日の参院予算委員会も殺伐としていた。民主党の小西洋之氏は、集団的自衛権の行使を容認した閣議決定を「日本の法秩序を根底から覆すクーデターだ」と非難。さらに「憲法を何も分からない首相」「狂信的な官僚集団」と口を極めて罵(ののし)った。

 ▼予算委員長から注意され、さすがに謝っていたが、あれでは安倍晋三首相を利するだけ。同じ民主党議員には、NHKの籾井勝人会長に辞表とりまとめがどうの、ハイヤー代がどうのと、何でもかんでも青筋立ててかみついているご仁もいる。ご本人は得点を稼いでいるつもりだろうが、聞かされている側は、「そんな細かいことまでいいよ」となる。

 ▼義務教育で演説や討論の技術を体系的に教えるべきだ、という学者さんもいるが、小さい頃から落語や講談など日本の大衆芸能に触れさせる方が上達の早道である。田中角栄元首相は、吃音(きつおん)を治すため浪曲を盛んにうなったおかげで、ダミ声ながら希代の名演説家となった故事もある。

 ▼ことに落語は、同じネタをやっても間の取り方ひとつで、名人がやれば笑いに、新人がやればあくびになる。晩年の桂米朝さんは、高座に上がっただけで、会場の空気が変わるのが素人でも分かった。

 ▼議場でがなり立てるのが仕事だ、と勘違いしているセンセイ方は、ぜひ米朝全集を聞いて勉強してもらいたい。終戦直後に消滅の危機にひんした上方落語を救い、芳醇(ほうじゅん)な日本語の系譜をつないだ話芸スピーチや討論に接すれば、国会論戦も少しはましになるだろう。【産経抄】


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  このコラム 『頂門の一針』痺れる!


  『蝙蝠』 『下手の考え休むに似たり』

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