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「十年一剣を磨く」

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  「十年一剣を磨く」という言葉は、武田信玄と上杉謙信の「川中島の戦い」を詠んだ頼山陽の詩の中にあり、そこから広く知られるようになった。長く鍛錬を積み、忍耐強く、力を発揮する機会を待つ生き方をいう

▼『天才!』(マルコム・グラッドウェル著、講談社)という本を読んでいると、「世界レベルの技術に達するにはどんな分野でも、一万時間の練習が必要」とある。1万時間は、1日に3時間以上を練習に充てると、およそ10年となる計算。頼山陽の言葉も、あながち当て推量ではないと思った

▼中国の伝統演劇である京劇にも、「舞台の三分間を支えるのは十年の稽古」という言い方があるそうだ。名優の評価を確固たるものにしながら、40代半ばで歌舞伎の道に入った香川照之さんが、著書『市川中車 46歳の新参者』(講談社)の中で紹介していた

▼芝居の稽古を始めて、その厳しさに五臓六腑をちりちりと萎縮させ、身をすくませる思いがする。しかし、その苦しみも、自分だけが味わえると思えば、楽しくさえある――その言葉を励みに取り組んでいる、と

▼一度決めたら貫く。一事を貫くことで、万事に通じる力がつく。ここに人生の妙もあろう。新年度が始まった。一歩を踏み出す時である。【名字の言】

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  『三日坊主』の〝珍念〟穴があったら入りたい!


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