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方向音痴

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  方向音痴にとってカーナビほど便利な道具はない。そう思っていたのだが、画面だけ見て沿道の景色を眺めることがなくなり、結果として道を覚えないということに気付いた

▼消しゴム1個買うにも親の車で郊外の大型店に行く子どもは、自分と大型店の位置関係を把握していない—と評論家の三浦展(あつし)さんが書いている(「ファスト風土化する日本」洋泉社新書)。カーナビ依存も似たようなものだろう

三浦さんが指摘するように、家と目的地が点として存在するだけで、その間が線や面としてつながっていなければ地域への興味や愛着は育つはずがない。金を払って欲しい物を買うだけ、という寒々しい消費の光景があるだけだ

▼JR大曲駅前再開発事業のうち北街区の建設工事が仕上がった。ここには大曲厚生医療センター(仙北組合総合病院)や高齢者のショートステイ施設、バスターミナルなどがある。地元に住む94歳の男性は「あまり立派で目がくらくらする」と話していた

▼病院は一時、郊外への移転も検討された。だが通り一本隔てた大型店「ジョイフルシティ大曲」の閉店という予期せぬことが起きた。市街地を空洞化させないため、跡地に病院が移転して一帯を再開発することになったのだ

▼いまの時代、人を集める最も強力な装置は病院だろう。これにバスターミナルが一緒になった市街地再開発は幸いなスタートを切る。徒歩やバスで、人の暮らしと市街地が広く太くつながることを願う。
【北斗星】

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「ファスト風土化する日本」 著者からのコメント

こ の新書のおかげで、最近は東北から九州まで、そして東京でも、自治体、商店会などから講演の依頼が来ています。ファスト風土化があまりに急激にすすんでいることへの不満と不安が拡大していることは明らかです。

内容(「BOOK」データベースより)

  のどかな地方は幻想でしかない!地方はいまや固有の地域性が消滅し、大型ショッピングセンター、コンビニ、ファミレス、カラオケボックス、パチンコ店などが建ち並ぶ、全国一律の「ファスト風土」的大衆消費社会となった。このファスト風土化が、昔からのコミュニティや街並みを崩壊させ、人々の生活、家族のあり方、人間関係のあり方もことごとく変質させ、ひいては人々の心をも変容させたのではないか。

  昨今、地方で頻発する不可解な犯罪の現場をフィールドワークしつつ、情報社会化・階級社会化の波にさらされる地方の実情を社会調査をもとに探り、ファスト風土化がもたらす現代日本の病理を解き明かす。

F6

  

  〝珍念〟のコメントは『蛇足』・・・・・

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