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「モンロー効果」

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  地下鉄の通風孔の上に立つ、マリリン・モンローの白いスカートが、ふわりと浮き上がる。『七年目の浮気』の名シーンだ。米国では実際、高層ビル街の路上で激しく風が吹き上がる現象を「モンロー効果」と呼んでいるんだとか。

▼風の研究で知られる吉野正敏さんが、建築学者の友人から聞いた話として、著書の『風の世界』で紹介していた。一口に風といっても、大きさや強さはさまざまだ。ときに、スカートどころか地下鉄までもひっくり返すパワーを持つ。

▼昭和53(1978)年2月28日の夜、東京の地下鉄東西線の車両が荒川中川鉄橋を走行中、後ろ2両が脱線転覆して、乗客ら21人が重軽傷を負う事故があった。現場近くを吹き荒れていた竜巻が原因だ。

▼ゴールデンウイーク最終日の午後、茨城県つくば市や栃木県真岡市などを襲った竜巻は、それ以上に凶暴だった。電柱が真っ二つに折れ、乗用車や倉庫が吹き飛ばされ、民家の窓ガラスを屋根瓦が次々に突き破った。損壊した建物は、1995棟に及ぶつくば市の男子中学生は、全壊した自宅の下敷きになって亡くなった。

▼専門家は、過去最大級の突風の可能性があるという。現場近くの住民が撮影したビデオ映像を見ると、まさに黒い体をのたうちながら、周りのすべてをなぎ倒して天空を昇る竜の姿そのものだ。

▼古来日本人を悩ませてきた自然の猛威は、地震や水害だけではない。吉野さんによれば、日本列島の位置する緯度、広大なユーラシア大陸の東側という地理的条件、複雑な地形から「風害の宝庫」でもある。『枕草子』で清少納言は、「風は 嵐」、嵐が一番いいと言い切った。竜巻の恐ろしさを知らなかったのだろう。【産経抄】

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☆ 【珍念】の コメントは『蛇足』です ┐( ̄ヘ ̄)┌ フゥゥ~

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