« 世界の名作を訪ねて! | トップページ | 生活で楽しむ算数 »

報復は何も生まず、誰も癒さない!

映画「帰らない日々」を観て

事故は一瞬である。「あっ」と声を上げたとき、
すでに起きた後のこと。その一瞬をさかいにして
被害者、加害者それぞれの人生が大きく変わる。

アメリカ映画「帰らない日々」が「事故のその後」
を意味深く語っていく。どちらも中年に入りかけているが、
まだ若い夫婦。被害者は四人家族だった。子供は男の子と
女の子。幸せな一家だった。家族そろっての帰り道、「ドーン」
と音がして男の子が跳ね飛ばされた。

加害者は三人家族。ただ夫婦は離婚して、弁護士の父親は
週に一度だけ息子と会える。この日が面会日だった。
離婚の際に了承した門限に遅れそうでスピードを出しすぎて
いた。はねた後一瞬チューチョしたが、夜の闇に誘われた
かのように走り去った。

事故は偶然だが、偶然の出会いにいたるまでに小さな必然が
あった。映画は生き残った者がもつ特有の心理を丁寧にえがい
ている。ひょっとしたひとこと、とっさの反応。あのとき、あの
ことを言わなかったら・・あのとき、あのようにしていなければ・・
小さな必然をたどっていくと、事故が自分の責任に思えてくる。
そして悲しみのなかで思わず口にした言葉が、どれほど家族の
胸を刺すものか。

小さな町の出来事であって、被害者の父親が弁護士事務所を
訪ねると、加害者の弁護士がいた。被害者はそれと知らず。当の
加害者に調査を依頼する。いま一度の「一舜」があって、これを境に
して二人の男が、あらためて事故に立ちもどる。

タイトルが、なおのこと意味深い。 もとの場所にもどれても、もとの
時間には帰れない。いい映画である。およそ悪人とは遠いタイプなのに
われ知らず悪に加担する。一舜の事故が、そのように運命をねじ曲げる。
それは誰にも起こることであって、そのこともきちんと語っている。

事の真相を知ったとき、被害者の父親はどうしたか? 映画を作った
人たちのメッセージが込められている。 報復は何も生まれず、誰も
癒さない。 報復をこえて、他者の痛みを共有するということ。
悲しいことに人間は、一度あやまてば百度あやまつ可能性をもって
いるからだ。  
(ドイツ文学者・エッセイスト 池内紀氏より)

ちんねん・・この映画を観て複雑な気持ちになりました。

とても・・ 「報復は何も生まれず、誰も
癒さない。 報復をこえて、他者の痛みを共有するということ。
悲しいことに人間は、一度あやまてば百度あやまつ可能性をもって
いるからだ。」 このような寛大な境涯では有りません・・・まだ
修行が足りませんです! !(^^)! 

読者の皆さまは・・・いかがでしょうかぁ?  

|

« 世界の名作を訪ねて! | トップページ | 生活で楽しむ算数 »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事